上宮寺山門前掲示板の令和6年4月の言葉です。
ひとつひとつの花を
よく見ると
天命に安んじているものの
深い静けさが感じられる
( 宮崎丈二 )
よく見るとは
花との出遇いだ
今生最後の
深い出遇いだ
大 切 に !!
合 掌
報恩講とは。親鸞聖人は、その生涯をとおして阿弥陀さまの「われにまかせよ そのまま救う」とのよび声をきき、名号によるお救いを真実のみ教えとしてお示しくださり、私たちもそのみ教えに出遇わさせていただきました。多くの方がこの真実のみ教えを喜び、先人たちが親鸞聖人ご命日の法要を「報恩講」として脈々と受けついで、700年超える歴史の中で、今日まで大切のお勤めしてきました。真実のみ教えをお示しくださった親鸞聖人に感謝し、阿弥陀さまのお救いをあらためて心に深く味わさせていただく、一年でもっとも大切な法要が報恩講であります。
上宮寺では、2023(令和5)年も例年のごとく多くの門信徒の方々にご参詣のもとで、11月25日と26日に法要をお勤めいたしました。
第26回門信徒研修会が令和5年10月3日に行われました。当日はこの秋一番涼しい朝で一日秋晴れのもと、観光バスで24名が参加しで次の経路で無事に行われました。
上宮寺ー光照寺参拝ーつの国や(昼食)ー笠間稲荷散策ー佐白山のとうふ屋ー道の駅かさまー上宮寺
笠間山光照寺 (笠間市笠間2591)
光照寺に参拝(正信念仏偈を読教)し、ご住職より光照寺の縁起、親鸞聖人と笠間にかかわる歴史について資料を頂き、お話を頂きました。
光照寺の縁起
光照寺は、「笠間御草庵」と称し、親鸞聖人の直弟 教名房実念の開基であります。聖人42才(1214年)、越後から関東に来られ、心から落居された所で、「関東お草鞋ぬきの聖跡」ともと申し、関東において最も古いご草庵であり、いわゆる「かさまの念仏者(末灯鈔)のふるさとであります。
聖人は教名房の父・庄司基員(笠間時朝の別名)の帰依のもとに、往時より地方文化の中心地であったこの笠間を拠点として、関東一円に教化の歩みを運ばれました。まことに立教開宗の原点であり、原始真宗淵源の聖地であります。(光照寺の縁起は光照寺様のパンフレットより抜粋)
合 掌
今月の定例法座は篠笛の音にあわせた「いのちの理由」の歌で始まりました。当上宮寺前住職と篠笛奏者齋藤信介氏(ひたちなか市)のコラボレーションによって、人間として生まれてきた意味をテーマに法話が行われました。最初に歌われた曲「いのちの理由」はさだまさしさんの曲で、人間がこの世に生まれてきた理由とということで2011年の法然上人の800回大遠忌のテーマソングとして浄土宗の本山の依頼で書かれた曲だそうです。歌詞に「私が生まれてきた訳は父と母とに出会うため 私がうまれてきた訳は・・・・・・ しあわせになるために誰もが生まれてきたんだよ・・・・・」とあります。誰もがしあわせになるために生まれてきているのにどうしてその実感がないのはなぜでしょうかと話が進められ、話のあわせアメリカ国民に愛されている讃美歌「アメージンググレース」、聞きなれた「ふるさと」等の篠笛演奏を聞くことができました。また、最後は親鸞聖人の「恩徳讃」を篠笛の演奏にあわせ合唱できました。