上宮寺山門前掲示板の令和5年9月の言葉です。
私の目は何でも見えて
いると思ってはいけない
私の目には見えないものが
たくさんあると気づいた時
はじめて
見えてくるものがある
そして手の合わさる
謙虚なこころが生まれる
平和な時がおとずれる
合 掌
今月の定例法座は篠笛の音にあわせた「いのちの理由」の歌で始まりました。当上宮寺前住職と篠笛奏者齋藤信介氏(ひたちなか市)のコラボレーションによって、人間として生まれてきた意味をテーマに法話が行われました。最初に歌われた曲「いのちの理由」はさだまさしさんの曲で、人間がこの世に生まれてきた理由とということで2011年の法然上人の800回大遠忌のテーマソングとして浄土宗の本山の依頼で書かれた曲だそうです。歌詞に「私が生まれてきた訳は父と母とに出会うため 私がうまれてきた訳は・・・・・・ しあわせになるために誰もが生まれてきたんだよ・・・・・」とあります。誰もがしあわせになるために生まれてきているのにどうしてその実感がないのはなぜでしょうかと話が進められ、話のあわせアメリカ国民に愛されている讃美歌「アメージンググレース」、聞きなれた「ふるさと」等の篠笛演奏を聞くことができました。また、最後は親鸞聖人の「恩徳讃」を篠笛の演奏にあわせ合唱できました。
本願寺では、2023年3月から5月に、5期30日間にわたり、その慶讃法要をお勤めしています。上宮寺では親鸞聖人が浄土真宗のみ教えを説き示してくださったことへの感謝と、その教えに出遇えたことの喜びを込めて、聖人の誕生を祝い、「立教開宗」に感謝する慶讃法要に4月3日に参拝いたしました。また、慶讃法要に参拝するのにあわせ、4月2日から4日にかけ、京都国立博物館で開催されている親鸞展、親鸞聖人が得度された青蓮院門跡、浄土宗の総本山知恩院や本願寺神戸別院等を訪ねてきました。
報恩講とは、真実のみ教えをお示しくださった親鸞聖人に感謝し、阿弥陀さまのお救いをあらためて心に深く味わせていただく、一年でもっとも大切な法要が報恩講です。
「報恩講」という名称は、親鸞聖人のひ孫である本願寺第三代覚如上人が、親鸞聖人三十三回忌にあわせて『報恩講私記』を著されたことに由来しています。以来、七二〇年を超える歴史の中で先人たちが親鸞聖人ご命日の法要を「報恩講」として脈々と受け継ぎ、今日まで大切のお勤めしてきました。
上宮寺でも2022(令和4)年も例年のごとく多くの有縁の方々のご参集のもとで、11月25日と26日に法要をお勤めいたしました。今年度も昨年同様コロナウイルス感染防止のため、換気をしながら、例年とは違い参拝する日を地域ごとに分けて密をさけながら 法要を勤めさせていただきました。
報恩講法要の本堂内陣のお荘厳
第25回門信徒研修会が令和4年10月13日に行われました。当日は曇り勝ちの空模様でしたが移動中は雨に降られることもなく、観光バスで26名が参加しで次の経路で無事に行われました。
上宮寺ー道の駅もてぎ—観専寺参拝(昼食)ー大谷資料館ーベルテラシェ大谷ー上三川🆋ー那珂🆋ー上宮寺
二十四輩十三番「観専寺」
(宇都宮市材木町6-11)
観専寺に参拝(正信念仏偈を読教)し、ご住職より観専寺の縁起について資料を頂き、ご説明を頂きました。また、参拝後には準備して頂いたお昼ご飯を大変おいしく頂くことができました。
観専寺は、浄土真宗本願寺派に属し佐竹院稲木山と号しています。
伝えるところによると、この寺の開基信願は、佐竹隆義の次男の稲木城主稲木二郎義清であったが、最愛の一子を失って出家し名を義空と言って都賀郡粟野簾崎天神森にあった天台宗の道場を現在の地に移し稲木山観専寺と称していた。ところが健保二年(1214)春に聖人がこの寺に立ち寄って、義空は念仏の教えを聴いて弟子になり、信願と名を改めたということです。
大谷資料館(宇都宮市大谷町909)
深さ30m、広さ2万㎡にも及ぶ、大谷石の地下採掘後の岩肌が露出する坑内を歩きながら、大正8年(1919〉の手掘りの時代から、昭和34年〈1959)に機械化された 採掘場の歴史を学ぶことができました。
合 掌